私道で通行料を請求する正当な理由（悪意のない場合）
2019年10月5日
おはようございます😃
チアーズリアルエステートの
波多万行（はたかずゆき）のブログです。
長崎市のとある町で、
私道の通行をめぐり
道路の所有者と住民が対立している
というニュースを見ました。
今回のトラブルは、
元々、団地内の道路を所有していた
不動産業者の会社清算に伴って、
新しい不動産業者が道路の名義人になり、
その新しい不動産業者から
住民に対して
通行料を払わないならば
道路は通行止めにする！
といって、
本当に道路を塞いでしまうという
強硬策をとったものです😥
長崎新聞様の写真をお借りしました、
ありがとうございます。
長年、道路として使ってきた
住民のみなさんに、突然に
目の前にある道路を
買い取ってください
と言われて、
そんなの急に言われても
道路は道路なんだから
今まで通りでええじゃろ、と
断ったら、次は、
通行するなら、
毎月数千円〜1万円程度の
通行料を払ってください
なんて、いきなり言われたら
ビックリするし、
腹が立ちますよね😡
そんなの絶対に
話の筋が通らない
と思われるのが、
普通の人の感覚でしょうが、、、
今回のブログは、逆に
不動産業者の立場で
この問題を見てみようと
思います。
もちろん、
最初に言っておきますが、
悪意のない業者と仮定
しての場合で、
このトラブルの不動産業者を
擁護するつもりではありません😅
このニュースを見た人の
ほとんど100%の人が、
通行料を請求するなんて
けしからん！
なんてひどい不動産屋だ！
と憤りの声を上げると思います。
こういうニュースになると
必ず、悪いのは不動産屋という
イメージになりますが、
不動産業者からすると
見方、考え方が逆になります😅
私道 ＝ 道路の所有者は不動産業者
となるわけですが、
団地を開発したときに
その不動産業者が分譲して、
道路の所有者がそのまま
不動産業者の名義で残っているケースは
この長崎市だけでなくても
たくさんあります。
そして、その私道を
長年、使っていると
だんだんとアスファルトが剥がれて
穴ぼこが出来てきたり、
その道路の下を通る水道管もまた
所有者はその不動産業者の
名義のままであることが多く
道路も水道管も
メンテナンスするには
すべてその不動産業者の責任
となるのです。
例えばの話になりますが、
道路に大きな穴ぼこが出来て、
その道路の所有者が不動産業者であったら、
みなさんはどうされますか？
多くの住民の方が
道路の補修をしろ！
と、クレームを言いますよね？
さすがに
自分でアスファルトの
舗装屋さんを呼んできて
自腹で道路を直す人はいません。
そこを通る住民が、散々
道路の補修を訴えていたにもかかわらず、
不動産業者がそのまま
放置していたとします。
だって、
道路を使っているのは住民で、
不動産業者は
道路の所有権を持っているだけで
補修する義務を負わないといけないなんて、
たまったものではありません。
だから、
道路の所有権を持たないか？
（買い取らないか？）
と最初に住民に持ちかけたのです。
それなのに
そこに住む住民は
いらない！と言って断りました。
でも、もし
その穴ぼこのせいで
車がハンドルを取られて
交通事故が発生してしまったら？
その事故の損害賠償責任を
道路を所有している不動産業者に
負わそうとしますよね？
だから、不動産業者は
アスファルト舗装などの
道路の維持管理費をプールするために
という正当な理由を持って
通行料を請求する、と
言ってるのだと思います。
今回の事件では
不動産業者の言い分は、
今までなぁなぁになっていただけだ
とコメントしているようですが、
将来の補修の負担のリスクを考えて
通行料を請求したのでしょう。
…たぶん。
もし道路が将来、傷んできても
その補修、メンテナンスは自治会で行う
ということが約束できるなら
その不動産業者も折れるのではないか
と思います。
ちなみに私道では
こういうトラブルが考えられるので
私道に接している土地であれば
住宅ローンが使えない銀行もあるんです😥
明日はそんな
私道の土地を買うときに
気をつけておいて欲しいことについて
書こうと思います。
ありがとうございます。
波多万行
チアーズリアルエステート
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