2021年05月7日
こんにちは。
またまた久しぶりの投稿です。
チアーズリアルエステートの代表の
波多万行(はたかずゆき)のブログです。
つい先日のこと。
約10年前にお取り引きをさせていただいた岡山市南区の
新築住宅ご購入のお客さんから連絡をいただきました。
「建物周辺のコンクリートが割れているので見てほしい」
というご連絡でした。
もしも”住宅の基礎が割れている!?”なんてことがあれば
オオゴトになるので、すぐに建築業者さんに現地へ赴いてもらい
現地の写真を撮ってもらいました。
それがこの写真↓↓↓↓
確かに住宅の基礎が割れているように見えますが・・・
実はこれって、住宅の基礎が割れているのではなく
住宅の基礎の周りに打っている土間コンクリートの
地盤が下がって建物とはく離した、という状態なのです。
ちなみに、建物の基礎にあるクラックは
住宅の基礎を施工したときに、型枠を外した後、
左官屋さんにモルタルを上塗りしてもらって
綺麗に仕上げた表面のモルタルが
引っ張られてはがれている状態です。
こちらの物件は、新築住宅を建築する際に
地盤調査を行って、鋼管杭を30本程度打ち込んで
地盤保証も付いている物件です。
よって、このケースでは
建物は鋼管杭によって支持層で支えられており、
建物の周りの地盤だけが10年かけて下がってきた
というものになります。
実は、岡山市南区ではよくあることで
僕の友達の会社事務所では、建物と駐車場とに
約15cm程度の隙間が空いているなんて建物もあります。
またチアーズが管理している賃貸物件では
地中に埋まっている汚水管が、地盤が下がったことにより
地中で引きちぎれて汚水が流れなくなった(-_-;)
という悲劇もありました。
今回のケースも、友達の事務所も、
建物の下に鋼管杭が打ってあり、
建物が”傾かない”、”下がらない”ようにしているため
地盤だけが下がると、排水管や給水管が
引きちぎれてしまうケースもあるので
これについてはもう”物理的に仕方ない”
という解釈になります。
住宅をお持ちの皆さん、
建物が下がらないよう、傾かないように
地盤改良工事をしていますが、
このように土地全体は月日とともに下がっていくこともある
ということをご理解願います。
よろしくお願いします。
波多万行(はたかずゆき)
株式会社チアーズリアルエステート